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血便の種類とは│色や出方で考えられる病気・出血部位を解説│ほりた内科・消化器内視鏡クリニック

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2026年5月15日

血便の種類とは│色や出方で考えられる病気・出血部位を解説│ほりた内科・消化器内視鏡クリニック

「便に血が混じっていた」「トイレットペーパーに血が付いた」など、血便は不安になる症状のひとつです。

しかし血便といっても、

・鮮やかな赤い血

・黒っぽい便

・ゼリー状の血液

・便に混じる血液

など、色や出方によって原因や出血している部位が異なることがあります。

今回は血便の種類と、考えられる病気・出血部位について解説します。

血便とは?

血便とは、消化管のどこかから出血し、その血液が便に混じった状態を指します。

出血している場所によって、血液の色や便の性状が変化します。

一般的には、

・肛門に近い出血ほど「鮮やかな赤色」

・胃や小腸など上部消化管に近いほど「黒色」

になる傾向があります。

鮮血便(せんけつべん)

特徴

・鮮やかな赤色

・トイレットペーパーに付く

・便の表面に血が付着する

・ポタポタ出血することもある

出血部位

・肛門

・直腸

・S状結腸

など下部消化管が多いです。ただし出血の量や速度次第ではより奥の腸からの出血でも鮮血便がみられることがあります。

考えられる病気

痔(いぼ痔・切れ痔)

もっとも多い原因です。

・排便時に出血

・排便後に紙に血が付く

・腹痛は少ないが、肛門部に痛みを伴うこともある

といった特徴があります。

直腸ポリープ・大腸ポリープ

大きなポリープでは便と大腸ポリープがこすれることにより鮮血便がでることがあります。特に肛門やS状結腸のポリープに多いです。

大腸がん・直腸がん

大腸ポリープと同様便とこすれたり、がん自体からの自然出血で鮮血便がでることがあります。

・血便が続く

・便が細い

・体重減少

・貧血

などを伴う場合には注意が必要です。

潰瘍性大腸炎

若い方でも起こることがあり、長期に下痢や血便などの症状を認める場合は可能性として考慮します。原則は直腸から奥に炎症が進んでいくため、直腸からの出血で鮮血がみられる場合があります。

暗赤色便(あんせきしょくべん)

特徴

・赤黒い

・ワイン色に近い

・血液が便に混ざっている

出血部位

・横行結腸

・上行結腸

・小腸

など比較的奥側の出血でみられます傾向があります。

考えられる病気

大腸憩室出血

突然大量に出血することがあります。

・痛みが少ない

・真っ赤〜暗赤色の出血

・高齢者に多い

といった特徴があります。

虚血性腸炎

血流低下によって腸炎を起こす病気です。経過としては突然の強い腹痛後、排便するが下痢になっていく、その後血便がみられるのが典型的な流れになります。腹痛に関しては下腹部~左下腹部に出やすいという特徴があります。

感染性腸炎

主には細菌感染などにより

・発熱

・腹痛

・下痢

・血便

がみられることがあります。特に感染性腸炎では奥の上行結腸や小腸に炎症を認める傾向が多く、暗赤色便として認めることがあります。

黒色便(タール便)

特徴

・黒い

・ベタベタしている

・独特のにおいがある

出血部位

食道

・胃

・十二指腸

など上部消化管出血でみられます。

血液が胃酸によって変化することで黒くなります。

考えられる病気

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

代表的な原因です。

・胃痛

・吐き気

・貧血

を伴うことがあります。

上部消化管がん

食道がん、胃がん、十二指腸癌がんが進行すると出血を起こすことがあります。

胃・食道静脈瘤

肝硬変などが背景にあり、大量出血することがあります。

粘血便(ねんけつべん)

特徴

・血液に粘液が混ざる

・ゼリー状

・ドロッとしている

考えられる病気

潰瘍性大腸炎

クローン病

感染性腸炎

大腸がん

粘血便などでみられることがあります。腸管の炎症が強いと粘液が増えてきて、それと血液が混じり粘血便としてみえることがあります。

血便があった場合に早めに受診した方がよい症状

以下の場合には早めの受診をおすすめします。

・血便が繰り返される

・黒い便が出る

・大量出血

・貧血症状(ふらつき・動悸)

・腹痛や発熱を伴う

・体重減少がある

上記のように血便の原因は多岐にわたります。血便の原因を放置することにより状態増悪の可能性があるため、一度消化器科受診を推奨します。

血便があった場合の検査

症状に応じて以下を検討します。血便の診断には胃カメラ、大腸カメラ検査が重要となりますが虚血性大腸炎ではむしろ検査することで増悪するリスクがあったり、最近大腸カメラ検査歴があり痔核からの出血を疑う場合は無理に検査せずに軟膏を処方するなど対応が異なります。血便の出現の仕方やこれまでの経過が非常に重要になります。

大腸カメラ検査

もっとも重要な検査です。

・大腸がん

・大腸ポリープ

・潰瘍性大腸炎

・憩室出血

・感染性腸炎

直接腸管内が観察できるため、観察や生検による診断が可能です。

胃カメラ検査

黒色便の場合には胃・十二指腸からの出血確認が重要です。

血液検査

貧血や炎症の確認を行います。

CT検査

大量出血や炎症評価で行うことがあります。

まとめ

血便は、

・色

・出血の仕方

・便の硬さ

によって、出血部位や原因が異なります。

痔による軽い出血のこともありますが、大腸がんや潰瘍性大腸炎など重要な病気が隠れている場合もあります。「一度だけだから様子をみよう」と自己判断せず、気になる症状がある場合には消化器内科へご相談ください。

予約:https://horitacl-ikebukuro.reserve.ne.jp/sp/index.php?

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